外国人が日本で仕事をする場合、日本人とのコミュニケーションもさることながら、仕事への考え方が違うことで日本人が理解に苦しむことが多いようです。ここではいろんな観点から仕事に対する考え方の違いを、日本と海外とで比較していきます。ぜひ参考してください。
定時で帰ることの大切さ
海外には残業文化がありません。
どれだけ効率よく仕事を終わらせて就業時間内に帰宅出来るかを考えているので、
社内で終業のチャイムが鳴るとみんな一斉にデスクから立ち上がります。最後の一人になりたくない!という思いが強かったのであるので、海外で残業をすることは、罰ゲーム感が半端ないです。
日本では上司が残業するために帰りにくくなったり、「後輩のくせに残業しないのか」という考え方に陥ってしまい、結局日本だと、「終電帰りだったよ〜」という会話や毎日2時間残業してしまうような人も多いのではないでしょうか。
日本は敬語が複雑
日本語は海外に比べて、敬語が複雑であると言われます。
尊敬語、謙譲語、丁寧語という分類に加え、状況により多くの一人称や二人称が存在し、使い方を誤ると、相手に失礼な言葉遣いとなってしまう場合があります。
海外でも敬語に当たる表現がありますが、日本語ほど複雑ではありません。
敬う優先順位が異なる場合がある
日本の会社内では上司の意見が非常に強すぎるという意見を持っている人が多いようです。命令口調で仕事をやらせる様子などは最も理解に苦しむようです。
欧米の会社ではここまではっきりした上下関係ってありませんし、逆に自分の上司であっても最低限の人間的なマナーは守った上で部下に仕事をお願いするというスタイルが一般的です。
しかし、日本の会社は会社のスタッフを家族のように扱う気質がまだ残っていますので、福利厚生はいよくて、いきなりクビ事はあまりないです。
欧米の会社はよく簡単にクビを言い渡される事があります。そういう事を比較すると日本の会社はスタッフに優しいのかもしれません。この点に関しては外国人も認めていると思います。
お辞儀
日本のビジネスマンが初対面のときは、欧米のように握手をするのではなく、お辞儀をします。 お辞儀の程度は相手の社会的地位にあわせ、より長く深くお辞儀をすることにより、相手への敬意の程度を表現します。 外国人と初対面のときに、日本人の中には握手を求める人もいますが、これは相手の心地悪さや誤解を和らげる配慮からです。 それゆえ日本人と初対面の際の間違いない対応は、相手がすることに合わせることです。もしお辞儀をしてきたら、お辞儀で返します。そのときは背筋を伸ばし両手は体の両脇に置きます。
日本に比べて海外のビジネスではハッキリと物を言うことを求められるよく、日本人は外国人に対して「ハッキリと物を言う」という印象を抱きがちですが、海外のビジネスマンからすると日本人はしゃべらなさすぎと見られています。
日本人は、会社内、または業界内で培われた独特のルールの中で、「言わなくても通じる」ことが美徳とされ、ビジネスでも重宝される傾向があります。
ですが、海外のビジネスマンは自分の意見を発信することの重要さを教育されていることがほとんどです。
海外は成果報酬
海外は仕事内容で給与が決まります。どんな人でも仕事が同じなら給与も一緒。これだとモチベーションが下がるので、がんばった分だけ給与が上がるインセンティブ=成果報酬があります。
日本は年数が上がることに給与が増えます。つまり年数を重ねることでスキルを高めていくわけです。そして若手を教えるのはそうしてスキルを高めてきた先輩。先輩の先輩も色々教えてもらって成長したわけです。
まとめ
日本と異なる地域の国々を比較すると労働時間、環境、働くことに対しての価値観が大きく違うことが分かります。どの国が良くて、どの国が悪いとかではなく、より自分自身に合った働き方はどのようなものなのか。海外就職を視野にいれている人だけでなく、これから就活や新社会人を控える学生も今一度”働き方”について考えてみてはいかがでしょうか?